自分が出来ることは相手も出来て当然と思っていませんか?!
「なんでこんなことも出来ないの?」
「なんでそんなことも知らないの?」
「こんなの常識でしょ!」
皆さんはこんな言い方をしたり、されたりした経験はありませんか?
私の経験を話して恐縮ですが、学生時代、初めて教習所に行き、初めて車の運転をした時に、教官に
「なんだその運転は!」
と怒られたことがあります(汗)
車の運転を習いに来て、今日初めて車の運転をした人間が、運転が下手で怒られるというのは、
例えるなら初めて英会話教室に通い、英語を習い始めたばかりの人が、英語が話せない・下手だと言って怒られるよう感じです(笑)。。
最初からうまく出来たら習いに行く必要はありませんね。。
私の場合は当初よほど運転が下手だった可能性も否定出来ないため(汗)ひとまず私の経験はさておき、、、
人間は自分が当たり前のように出来ることは、相手も出来て当然、
自分が当たり前のように知っていることは、相手も知っていて当然、
そんな風に思い込む傾向があります。
心理学にはフォールス・コンセンサス(偽の合意効果)という言葉がありますが、
これは、人は他の人も自分と同じように考えていると見なしたがる傾向のことを言います(ウィキペディア参照)。
ひどい場合は、自分が当たり前に出来ることを相手が出来ないと、まるで相手が無能な人間であるかのように思い込む人もいらっしゃいます。
初めて何かを経験する人や経験値の少ないお子さんに、出来る人の目線・大人の目線で、
「なんでこんなことも出来ないの?」
「なんでこれが理解が出来ないの?」
こんな言い方をしていませんか?
特にお子さんと大人では物事の経験年数が、20年30年差があります。
大人に当たり前に出来ることでも、お子さんにとっては初めての経験で、一生懸命取り組んでいるのです。
お子さんに限らず、相手が何かうまく出来ない時、今の自分の目線や感覚で考えるのではなく、
一瞬立ち止まって、自分が習い始めの時どうだったか、
子どもの頃どうだったか考えるようにしてみましょう。
中には「俺は最初からうまく出来た」という人もいるかもしれませんが、、
誰でもうまく出来ることもあれば、そうでないこともあると思います。
良く知っていることもあれば、良く知らないこともあるはずです。
自分と人は何もかも同じではないのです。
自分に出来ることが相手も同じように出来るとは限らないのです。
生まれたばかりの赤ちゃんに、「なんで言葉が喋れないの!」と言って怒る人はいないと思いますが、
今言葉を話せなくても、経験と練習を重ねていくうちに、やがて話せるようになっていきます。
人間は成長する生き物です。
今出来なくても、今知らなくても、これから出来るようになっていく、学習していくものです。
誰かに対して、
「こんなことも出来ないの?」
「こんなことも知らないの?」
こんな言葉を言いたくなったら、少し立ち止まって冷静に考えてみること大切ですね。
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