否定しない・叱らない・急かさない
さっきも言ったでしょ!
また忘れたの?
早くしてよ!
・・・
ご高齢の家族に対して、ついこのような言い方してしまう時ありませんか?
忙しくて時間に余裕がなかったり、気持ちに余裕がないとついこんな言い方してしまいがちですよね。
お気持ちは良く理解できますが、実は物忘れや、認知症の進行にはストレスが大きく影響することが指摘をされております。
・忘れてしまったことを強い口調で責める
・早く行動するように急かす
・イライラしながら接する
こういった行為・言動は高齢の方にとって大きなストレスとなり、場合によっては物忘れや認知症を悪化させてしまうリスクがあると言われます。
(認知症が急速に進む原因としては、脳への刺激不足や急激な環境の変化、過剰なストレスなどが指摘されています)
高齢者や認知症の人と関わる時に大切なことは、
・否定をしない
・叱らない
・急かさない
ことが大切と言われます。
ただ、このように書いてしまうと、、、
イライラしてつい怒ってしまうご自分を責めてしまう人がいらっしゃると思いますが、、
出来るだけイライラしないためにまず大切なことは、イライラしてしまう自分の心の声に耳を傾け、
その気持ちを受け止め、わかってあげることです。
可能ならその気持ちを紙に書いてみたり、誰か信頼できる人に話してみることも大切ですね。
感情を否定し蓋をしてしまうと、心の深い部分で鬱積してもっと強いイライラを生じさせたり、
うつ症状などに発展することがあります。
そしてなぜ自分はイライラしてしまうのかなど、より深くご自分の心の声を傾聴してみてください。
イライラしてしまう原因を考えていくと、、、
・言ったことは一度で覚えて欲しい
・素早く行動して欲しい
・同じ話をしないで欲しい
など・・・
様々な相手への期待や思い込み、とらわれがあることに気づいていくと思います。
しかし残念ながら、こう言ったことが難しくなることが高齢になるということです。
ご自分の心の声に耳を傾け、冷静に見つめることが出来たら、少しずつ心を整えていきましょう。
深くゆっくりと深呼吸して、特に吐く時にご自分のネガティブな感情も一緒に外に出していきましょう。
自分の気持ちがスッキリしたと感じるまで続けることが大切です。
どうしてもイライラしてしまう時は、その場を離れることも大切です。
窓を開けて、部屋の空気を入れ替えたり、緑や自然の多い空気の綺麗な場所で深呼吸をすることも良いでしょう。
心が整ったら、傾聴の基本である
・相手の話に耳を傾ける
・相槌を打つ
・肯定や共感を伝える
・うまくできたことを褒める
・相手の行動に感謝する
などを心がけて接してみましょう。
高齢者だけでなく、小さなお子さんと接する時、どのような人と関わる時もまずは自分自身の心を整えて、傾聴する姿勢が大切ですね。
(勿論頑張り過ぎず、時には頑張っている自分にご褒美を買ったり、自分の心を元気にさせていくことも忘れないでください。)
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