カタルシスって何?
最近ストレスがたまっている・・・
ストレスがなかなか解消できない・・・
このように感じている人、少なくないと思います。
ストレスが溜まっていたり、解消出来ていないと、
朝起きるのが気が重かったり、
学校や会社に行きたくないと思ったり、
人と関わりたくなかったり、
疲れやすくなったり、
と、心にも身体にも負担がかかってしまうと思います。
では、ストレスを取り除くためのカギは何なのでしょうか?。
その人に合った具体的なストレスの解消法はそれぞれ異なりますが、
ストレス解消の先に、たどり着きたいところは同じだと思います。
心の中に居座っている、モヤモヤやイライラを生み出しているものを解消して、心身共にスッキリしたい!
この「心身共にスッキリする」、ということが皆さんが共通して目指しているところではないでしょうか。
この心のモヤモヤやストレスが浄化され、スッキリとした感覚を得られることを
心理学の専門用語では「カタルシス」といいます。
カタルシスとは・・・
浄化を意味するギリシャ語。
不安や緊張の原因となっている感情や衝動を、言語や行為を通じて解放させること。
(臨床心理学 ナツメ社 より引用 参考) |
では、このカタルシスはどうしたら得られるのでしょうか。
例えば私たち心理カウンセラーは、カウンセリングの過程でクライアントさんが
カタルシスを感じられることを一つ目標にしてカウンセリングを進めます。
さまざまなケースがあるため一概には言えませんが、一つにはクライアントさんがカウンセラーによって
話をしっかり聴いてもらえた、気持ちを理解してもらえた、と感じることが出来ると、スッキリとした気持ちが生まれていきます。
カウンセリングの場面に限らず、日常生活の中で関わる人とのコミュニケーションにおいても、
「この人に話を聴いてもらえてなんだかスッキリした!」といった経験があるかもしれません。
このように、自分の気持ちや悩みを、誰かに理解され受け入れてもらうことでカタルシスが生まれることがあります。
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また、カタルシスを得られるのは人との会話だけに限りません。
自分の気持ちを絵や音楽、ダンスなどで表現してみたり、
自分の心情と似た歌詞の曲を聴いたり、歌ったり、主人公と自分が重なる映画や本、
などの作品に触れてみることでもカタルシスは得られます。
自分の中にたまっているモヤモヤやイライラを、自分の内側から外側へ出してみる、
ということがカタルシスを得られるポイントなのですが、
ストレスが溜まってしまった時は、イライラをそのまま誰かや物にぶつけるのではなく、
コミュ二ケーションや、作品に触れることなど、自分にとって有益なものとして外側へ向けることが大切です。
適度なストレスはモチベーションを上げるためにあった方が良いとされていますが、
日常生活に支障をきたすほどストレスを感じている方は、そのストレス解消のために、
是非自分に合ったカタルシスを得る方法を探してみてください。
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